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親知らず

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社員で御殿場のほうに研修会に行き、久々に富士山を間近で見ました。

とても綺麗でした。

学生時代、部活の合宿所からも富士山を見ることができました。

『富士山が現れると怪我人が出る』なんていうジンクスがあり、当時のつらかった練習を思い出してしまいました・・・。

 

「親知らず」とは前から数えて8番目の歯のことで、第3大臼歯とも言います。

萌えそろう前に親が他界していることが多く、8番目の歯は親は知らないことから「親知らず」と名づけられたといいます。

 

「親知らず」というと抜くのが大変・腫れる・寝込むなど痛々しいイメージがあると思います。

残念ながらその通りな部分は多少あります。

なぜそんな思いまでして抜歯しなければならないのか?

 

その後のメンテナンスのメリットが大きいからです。

清掃性(歯ブラシ)・自浄作用(唾液自体が口の中をぐるぐる回って汚れを落としてくれること)の向上が10年20年先の予後を大きく左右すると思います。

 

もちろん無理にとは言いません。抜歯処置のメリット・デメリット理解していただいた上で処置させていただきます。

顔が腫れることがNGな方もいらっしゃいます。

怖いという方もいらっしゃいます。

なので抜歯の選択をされるのは五割強といったところでしょうか。

 

基本的に悪ささえしなければ存在していても問題ありません。

悪さする原因の多くが「親知らずの傾斜」です。

歯が斜めに萌出することにより汚れが溜まりやすくなってしまいます。

 

溜まった汚れはばい菌の塊です。

そのばい菌が唾液に乗って口の中に広がります。そうすると普段は虫歯にならないような歯も虫歯の危険性が高くなってしまうのです。

 

そもそもなぜ斜めに萌出するのか?

 

顎が小さいからです。 

 原始時代はもっと硬い木の実や生の肉を噛み切る為、顎がしっかりしていたんですね。

現代は顎が退化(と言っていいか定かではありませんが)して親知らずの萌出空隙が足りない為に斜めになったり、場合によっては真横になってしまいます。

 

原因の除去としては抜歯さえしてしまえば終わるので、大変ですけど比較的予防としては簡単な部類に入ると思います。

 

そしてお若いうちに抜くことをお勧めしています。

骨は加齢とともに石灰化が強まり硬くなります。ということはより力を加えないと抜けない事となり、術後の腫れる可能性が高まります。

 

いつでもご相談お待ちしております。

 

 

                                 歯科医師 三留弘之

 

 

 

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